情シス不要論に一言

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なんで、情シスなんていらない!とか言われなくちゃいけないんだろうか?

誰にそんなこといわらたの?

昨日、新しいシステムの打ち合わせを利用部門とベンダーと情シスの私でやったんだけど、利用部門の課長が、「情シスは邪魔するな、ベンダーと直に話をさせてろ」なんて言われたんだ。

それは、なかなか厳しい状況だったんだね。

情シスの皆さん、利用部門からこんな風に情シスは不要だ!といったことを言われたことありませんか?

今回は、そんな情シス不要論について考えてみます。

情シス不要論に一言

この記事では、以下の3点について考えてみます。

1.情シスが不要と言われる理由

情シスが不要と言われがちな場面を考えてみましょう。

 

利用部門Aさん

キャンペーンに必要だから、このシステムをXX月までに完成して欲しい!

情シスBさん

必要性は分かりますが、その納期だとちゃんとしたシステムを作るのは難しい。

利用部門Aさん

この件は、社長も承認しているから早くやって欲しい。

情シスBさん

そういわれても、今からでは間に合わないと思います

利用部門Aさん

このまえ、ベンダーCの人が売り込みに来て、ちょっと聞いたら、できますよといっていましたよ、情シスができないなら、直接ベンダーCと話します。

きっと皆さんも似たようなケースを経験しているのではないでしょうか?

2.情シスの必要性

では、なぜ1.のような話になってしまうのでしょうか?情シスBさんの能力に問題があったのでしょうか?

確かに、情シスBさんの能力に問題があって、他の社員なら納期に間に合わせられたかもしれません。ただし、多くの場合は、情シス担当の能力・スキルが原因ではやく、ベンダーがいっている「できます」と情シスがいっている「できます」の重みが違うことに原因があると思います。

ベンダーは、仕事をとるために「できないな?、間に合わないかも?」と思っても仕事をとるために「できます」というのです、いや「言わないと仕事にならないのです」、しかも仕事がとれ万が一間に合わなくても、「それは要件変更があったからです」とかなんとかいって逃げれますし、うまくいけば追加要件対応として、追加で仕事が貰えさえするのです。請負契約ならまだしも、委任契約の場合、できなくても完成責任を負わなくていいのです。

ベンダーが「この仕事は納期が厳しいので請負ではなく委任契約でお願いします」といったら「逃げる気満々」ということを意味しているのです。

一方、情シスは、社内の組織ですので「一度、間に合います」といったら最後、「逃げれない」のです。

情シスは、システムベンダーとの付き合いが深いため、その点をよく理解していますが、利用部門はたまにしかシステム構築にかかわらないため、まんまとベンダーの口車に乗せられてしまうのです。

情シスは、ベンダーの甘い囁きに利用部門が惑わされないように、実態を理解してもらうよう十分な説明をする必要があります。それは情シスが必要とされる大きな役割の一つなのです。

3.情シスが組織の役に立つために

では、情シスが利用部門や経営陣から必要だ!役にたつ!と実感してもらうには、どうすればいいでしょうか?

上記のようなケースで、ベンダーが甘いことをいった場合に、「いやそれは絵空事です」といっても何とかシステムを納期通りに作り上げて欲しい利用部門は、なかなか情シスの話に耳を傾けてくれません。

そのため、情シスの部員は、日ごろから、利用部門とよくコミュニケーションをとり利用部門のニーズをあらかじめ理解しながら、信頼関係を構築しておくことが重要なのです。

利用部門から見て、「ベンダーよりうちの会社の情シスの方が信頼できる」と日ごろから思われる関係になっていいないと、いざ、上記のような場面でいくら正論を説明しても空回りしてしまうのです。

結論

今回は、情シスの悩みの定番である「情シス不要論」について考えてみました。

情シスは、ベンダーとは違い、単に1つのシステムを作るだけでなく、構築した後の運用、他システムとの連携またはセキュリティ面の考慮といった様々な要素を加味して対応する必要があります。

ただ、そのような事情をシステムの専門用語を使っていくら説明しても利用部門には響かないため、専門用語を使わず、日ごろから利用部門に分かることばでコミュニケーションをとることに努め信頼関係を構築していく必要があるのではないでしょうか。

 

 

 

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