いますぐ書け、の文章法

スキルアップ自己啓発

はい、情シス課長です。

情シスあるあるですが、システム屋さんは、文書が書けない!と言われませんか?
仕様書とかシステム構成図などは、書けるのですが、役員や他部署などシステムに詳しくない方向けに分かりやすい文章をことができない、ということです。
何を隠そう、私も決して上手ではありません。
そこで、今回は、堀井憲一朗さんが書いた「いますぐ書け、の文章法」を是非、紹介させていただきたい。

いますぐ書け、の文章法  著:堀井憲一朗

「いますぐ書け」と言われてもというアナタ。大丈夫です。
この本とても読みやすく、実際に最初の一行が書けないハードルを下げてくれます。

大変読みやすい本ですので、是非、「いますぐ書け、の文章法」を読んでもらいたいのですが、ポイントだけ掴みたいという時間のない人のために、概要を説明させていただきます。

1章:プロとアマチュアの決定的な差

文書を書くことの根本精神はサービスにある。
文書を書くプロはあきらかにサービス業者なのだ。
サービスとは、「読んでいる人のことを、いつも考えていること」である。

私だって、読んでいる人のことは考えてますよ、という人に、堀井憲一朗さんは、「何ものにも優先して、とにかく読者のことを一番に考えていますか」とダメ押しをするのです。

一番のポイントは、「自分の主張を曲げてでも、読者に楽しんでもらおうとしてますか」ということです。

第2章:文章は人を変えるために書け

「文章を書くのは、人を変えるためである」とは、どういうことでしょう?
サービスという立場から言えばこうなります。
「お客さんの時間をいただいて自分の書いたものを読んでもらうのだから、読んだあと、読む前と何かが変わったとおもっていただけなければならない」
これは、大層に考えなくてもいいようです。細かいことでいい。細かいことの方が、人をかえやすいようです。

例えていえば「唐揚げを簡単に、おいしく揚げる方法」でいいとのこと。つまり、片栗粉を、ひとつづづきちんとまぶして揚げるのが正しいレシピと信じていた若奥様が「調味料と一緒に片栗粉も袋に入れて外からもんでしまえば同じです」という文書を読んで、それで唐揚げを画期的に手際よく揚げられるようになったら、それは文章として最高であるというのです。

文章を書くとき、まず「何を、誰に向かって、どう書くか」を決める必要があります。事前に書くテーマを決めないといけないのです。これが企画立案です。

どういう企画がいいか悩んだとき、迷ったとき、考えすぎてわからなくなったとき、立ち戻るポイントは「それは、人を変える可能性があるのか」という問いになります。それは「誰か喜んでくれるか」という視点でもいい。

まとめ

第3章以降は、以下のような章立てになっています。どの章も紹介したいのですが、私はこの本の本質は、上記の2章に集約されていると思います。

3章:客観的に書かれた文書は使えない。
4章:直観のみが文書をおもしろくする。
5章:文書は言い切らないといけない。
6章:文書で事故表現はできない。
7章:事前に考えたことしか書かれていない文章は失敗である。
8章:文書を書くのは頭ではなく肉体の作業だ。
9章:踊りながら書け
終章:内なる他者の形成のために

3章から終章まで、どれも、いざ文章を書くときに思い出すと大きなヒントになるものばかりですので、手に取って内容を確認してみるのもいいと思います。

私は、最後の締めの文書が大好きです。

「とりあえず書く。
誰に書くか、その相手だけを想像する。
リアルに、表現まで想像して、想定する。
それだけでよろしい。
その人をどういう心持ちにしたいのかをきちんと考える。
考えて、それに見合ったネタを探しだす。
そして書く。
どうすれば読む相手が喜ぶのか、楽しいでくれるのかだけを想像しつつ、ひたすら最後まで書く。」

情シスの仕事では、企画書を書くことも多いのではないでしょうか?

いい企画が書けないとき、例えば、「あの上司にどんな企画をもっていくと喜んでもらえるか」と想像すると、その上司の心に刺さった企画書が書けるかもしれないと思いませんか?

参考までに、以下に、堀井憲一朗さんが書いた「いますぐ書け、の文章法」のリンクを貼っておきます。

 

 

 

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